先を見据えた住宅

”家の性能をあげればトータルコストは安くなる”

断熱において最低基準からG1基準まで上げたら10年でペイ
G2基準まで上げたら30年でペイ
最低基準だったら結局イニシャルの建築コストは安くても30年経ったときG2より高くつく
というようなお話を聞いたことありますか?(※年数は例えばです)

※松尾設計室様より引用(許可済)

断熱性能を高くすれば最初にコストはかかるけど、
毎月の冷暖房費が安くなるので長い目で見た時得になるというやつです。
住宅会社で提案があった時に、建築基準法ギリギリの仕様とその会社の推奨の仕様で冷暖房費がどれだけ違うのかの金額が入ったシミュレーションサンプルがあるかと、
給湯にかかる費用をどうやって抑えるかの質問をしてみてください。

※経済産業省HPより引用



これは住宅が消費するエネルギーの用途別の内訳です。
2020年度でも半分以上(約55%)は冷暖房と給湯によるというデータです。
つまりエネルギーのランニングコストを抑えたい場合、
冷暖房費と給湯器が使うエネルギーをいかに抑えるかがカギになってくるということがこのデータからわかります。

なので断熱性能を高くすれば冷暖房費が抑えられて給湯設備を省エネ化すれば、
長い目で見た時イニシャルコストとランニングコストを足した総額が、
最低基準の家より高性能な家の方が安くなる。というのはなんとなく理解できるかと思います。

今住宅の高性能化がブームで住宅会社はUa値やC値で競っている感がありますが、
そんなものはあくまでひとつの手段でしかなく、
本当にお客様にとって最も大事なこととは、快適性と30年で見たトータルコスト、
つまり夏冬の体感温度と毎月の支払い。これに尽きるということです。

どんなにUa値やC値が優秀な家であってもプランニングの段階で、
夏の日射遮蔽が出来て無ければ80点、冬の日射取得が出来て無ければ70点止まり、
さらにエコキュート太陽光発電の提案が無ければ50点だと思います。
そして最初に書いた「給湯にかかる費用をどうやって抑えるかの質問」の回答は太陽光発電を搭載しておひさまエコキュートを採用する。が今のところ満点の回答ではないでしょうか。

家中どこへ行っても夏涼しく冬温かで、長く住むほどコスパがいいオシャレな家だったら最高ですね。

今年の建築士試験でも、省エネパッシブ二酸化炭素排出量削減という設問が出てきてます。
ここ数年では当たり前に検討すべき項目として建築士に学ばせるカテゴリーです。
最低でもこれらを設計に反映できていない建築士はどんなに今風のデザインができたとしても時代遅れであると言えます。

コラム一覧ページに戻る