照明プランは実際の想像がつかないことと、
明るさの感覚や好みは家族であっても人によって全然違うので難しい、、、
なのでここではプラン時に最低限気を付けるべき要点だけ以下にまとめておきます。
●球が交換できる器具を選ぶ
LED照明には器具と球が別々のものと、一体になったものの2通りがあります。
器具と球が別々のものは誰にでも球の交換が可能ですが、器具一体のものは基本的に電気工事士以外が交換作業をすることができません。
電気工事士に取り換えてもらうということは1個だけの取り換えでも器具代プラス手間代と経費となってしまう上に、工事日調整・立ち会いという面倒も発生します。
これを理解した上で照明計画を進めてください。
LED照明は従来の照明より消費電力が1/10なので電気代も1/10、寿命は10倍です。
時間にして約40000時間の点灯、約10年持つといわれています。
なので交換は忘れたころにやってくるということですね。
●照明配置
”必要な個所に必要な分だけ”で良いと考えます。
家族それぞれの「居場所」を灯すものが適切に配置させることを理想とします。
煌々と明るくし過ぎるのは落ち着きがなくなるので禁物としていますが、
家族内で”明るいのが好きな派”と”落ち着いた雰囲気が好きな派”で別れる場合、
調光調色機能のあるものを採用すると良いかもしれません。
●ダウンライト
昼白色、温白色、電球色などの光源の色は設置個所による使い分けが必要。
縁の色と仕上げ材の色の違和感がないように。
ホールや便所などはセンサー式がおススメです。
階段や吹抜けに採用の場合はホールなどから脚立に乗って手の届く位置に計画しておくことです。
集中配光、拡散配光、60W相当、100W相当などの別も使い分けるように。
天井断熱の場合は高気密タイプを採用することも忘れずに。
●壁付け照明
なるべくなら天井に照明をつけず、壁付け照明を採用してほしいと思っています。
天井にいくつもものがついて散らかるのも美しくありませんし、
高さを抑え、明るさを抑えることで落ち着きを感じられると思うからです。
基本的には四角や丸のシンプルなものをご提案しています。
スポットライトも同様に球交換可能なものを。
●配線ダクトレール照明
距離や個数が決まらないときは配線ダクトレールにしておくのも良いかもしれません。
天井を美しく見せたい場合は天井埋め込み式にすると良いですね。
●間接照明
間接照明は器具一体のものの方がスリムで施工性も良いですが、これも交換時電気工事が必要になります。
自分で取り替えれるものにするのであれば光源が見えないように気を付けることと、
アクリル板で器具を隠すなどの工夫も視野に入れましょう。
●外構照明
外構アプローチやシンボルツリー、門柱などの照明は明暗センサーにすることです。
それをしなければ”日が暮れたらつける、朝には消す”を毎日するでしょうか?
玄関ポーチは人感センサーで良いでしょう。
●その他照明
勝手口や中庭があるプランの場合の照明はスイッチ式が良いと思います。
必要時のみの入り切りと、センサーなどで勝手に消えないようにするためです。
ゴミ出しをして戻るときに消えてる、なんてことがあると困りますしね。。
さいごに一言、、、
要点だけ一気に書かせていただきましたが、
あとはそのお施主様の好みに拠りますので最低限の注意事項としてのご提案でした。
「そこまで気にし過ぎず照明も楽しみたい」という意見もあるかと思います。
デザインと利便性は相反する部分もありますが、コストも加味してしっかりとバランス良く決めたいところですね。