”土地は不動産会社で、家は工務店で”

土地を探していると、「建築条件付き」という土地を見ると思います。
これは、その土地を売っている会社が土地と建築をセットで販売しているという意味です。
その土地が欲しかったら、その会社で家を建てるしかありません。
交渉により、土地だけ売ってもらって建築は別の会社ですることができる場合もありますが、
その場合、土地の値段が上がります。(経験上300万~400万程度
なんで高くなるの?と言いたいですが、販売側からすると、そもそもセットだからお安くしてるんですよということですね。なんだか業界の闇を感じるところです。。。


例えばその会社が不動産業者であり、建築は下請けの工務店がする場合は、建築をしっかりとやりたいならかなりの確率でやめておいた方がいいです。
総費用の内訳は大きく分けて土地代、建築代、その他諸経費などとなりますが、
仮に契約上の建築の費用が2000万だったとしても、実際には下請け工務店に1700万とか1600万で工事をさせるからです。
その差額をもって、不動産会社の社員がそれに見合う現場監理業務を行うのであれば良いかもしれませんが、不動産会社にちゃんと経験のある建築士や、現場監理技術者居ないと思っていいでしょう。
その差額は不動産会社の利益になるだけのことがほとんどです。
つまり建築条件付きで土地を売って、下請け工務店に建築をさせれば、
土地の利益建築の利益両方が一度に手に入るというわけです。

そんなおいしいことが可能なら不動産会社としては、一石二鳥を狙って建築工事も取りたいですよね。。。
お客様の立場からすれば、2000万で家を建てたつもりでも、1700万とかの家が建つということになります(もちろん事実を知ることはありませんが)。


土地は不動産会社で買っても大丈夫ですが、
家は工務店で買って建てるべきです。
建築条件付きでの販売は法律で禁止にしてほしいと切に思います。。

じゃあどうするのが良いのかというと、
一番良いのは、工務店が宅建業も持っていて、土地の販売や仲介をしてくれる場合です。
工務店は実際に家を建てる人たちなので、土地の条件によって家を建てる際の懸念事項を先に検討できたりします。
そして土地を見るときの良い悪いの目線が不動産目線プラス建築目線でも見てもらえます。
土地購入前に、営業マンだけでなく現場監督も含め実際の土地を確認してもらえると一番良いですね。

工務店に提携してる不動産がついている場合も良いと思います。
この場合建築は工務店主体になって動くので不動産会社と工務店に上下関係はありません。
不動産側とのローンや資料の連携で協力体制ができているのでみんながやりやすくスムーズです。

タイトルに”土地は不動産会社で、家は工務店で”としました。
工務店のポジショントークと捉えらてしまうかもしれませんが、
これは所謂「餅屋は餅屋」というやつですね。
何事においてもちゃんと専門家を選んで、その会社に任せるのが良いということです。


まとめると、、

土地探しというのはタイミングとご縁なのでほんとうに難しい場合があります。
駅近や学校区の場所ありきで土地をお探しの場合、建築条件付きで買わざるを得ない場合もあります。
悩んでいるうちに売れてしまう場合もあります。
ですが絶対に慌てずに検討してください。
時間をかけても良いという気持ちで、且つ条件の良い土地が出てきたらすかさず買う決定力と、
情報収集の中で自分たちのスタイルに合ったものを整理して、しっかり学びもした上で不可解なまま進まないということ。

全てわかって納得した上でその場所が良くて建築条件付きで買うのであれば、OKでしょう。
その場合、第三者機関によるホームインスペクションなどを活用するのも一つの手です。
家を建てるには地べたが必要、、、ここがまず序盤で大事なところですね^^

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